時事解説

2017年06月14日号

【警視庁組対4課】
<恐喝容疑>東京・銀座の飲食店からのみかじめ料(用心棒代)に捜査のメス


●毎日新聞
「毎日新聞」は13日、「<恐喝容疑>銀座みかじめ料 被害40店5000万円」という見出しで次の記事を配信した。


 東京・銀座の飲食店からみかじめ料(用心棒代)を脅し取ったとして、指定暴力団山口組の2次団体「国粋会」幹部、梅木寿史容疑者(54)ら8人が恐喝容疑で逮捕された事件で、梅木容疑者らは2009年以降、少なくとも約40店舗から計約5000万円を徴収していたとみられることが、警視庁組織犯罪対策4課への取材で分かった。

 逮捕容疑は13年3月~今年3月ごろ、クラブ店長の40代男性や露天商の70代男性ら3人に「ここは国粋会のシマ(縄張り)だ」などと言い、毎月1万~5万円、計約341万円を脅し取ったとしている。梅木容疑者は「内容が分からないので答えようがない」と容疑を否認しているという。

 同課によると、梅木容疑者らは新規オープンした高級クラブやキャバクラを狙って「うちと付き合え」と迫り、組員数人で繁華街を歩いて客引きなどを見張っていた。現金を徴収する際は、毎月25日など決まった日に別の店や車に担当者らを呼び出し、現金を受け取っていたほか、客引きがいる店には1人につき5000円程度を要求していた。被害に遭った約40店舗の関係者は今年4月、同課に「断ると怖いので払っていた」などと説明したという。【黒川晋史】

●朝日新聞デジタル
「朝日新聞デジタル」は13日、「組全体で5千万円徴収か 銀座のみかじめ料恐喝容疑事件」という見出しで次の記事を配信した。
 指定暴力団山口組系組幹部らが東京・銀座でみかじめ料を脅し取ったとされる事件があり、この組が2009年以降、飲食店などから計約5千万円を徴収していた疑いのあることが、警視庁への取材で分かった。

 組織犯罪対策4課は13日、山口組系組長の梅木寿史容疑者(54)ら8人を恐喝容疑で逮捕し、発表した。逮捕容疑は13年3月~17年4月、銀座の飲食店長や露天商などの男性計3人に対し、「ここは俺たちの縄張りだ」などと脅し、計86回、総額約341万円をみかじめ料名目で支払わせたというもの。梅木容疑者は「内容が分からないので答えられない」と供述しているという。

 同課は、この組が銀座の飲食店など約40店舗から毎月200万円近いみかじめ料を集め、総額は確認できただけで09年以降、計約5千万円に上るとみている。

●産経新聞
「産経新聞」は14日、「メールで支払い場所通知集金システム確立か銀座みかじめ料警視庁組員8人を逮捕」という見出しで次の記事を配信した。
 東京・銀座の飲食店などから暴力団組員の男らが、毎月25日ごろに支払いの場所をメールで通知した上でみかじめ料を脅し取っていたことが13日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁組織犯罪対策4課は同日、恐喝容疑で暴力団組員の男ら8人を逮捕。組織的に集金システムを確立していたとみて資金の流れを解明したい考えだ。

 捜査関係者によると、逮捕されたのは、指定暴力団山口組系組員、梅木寿史容疑者(54)ら8人。「内容が分からないので答えようがない」などと容疑を否認しているという。

 みかじめ料は通常、組員らが店を回りながら回収するケースが多いが、梅木容疑者らは毎月25日ごろに、みかじめ料を要求している店にメールで集合場所を通知し、現金を回収していた。毎回場所を変えることで摘発を逃れる狙いもあったとみられる。

 組対4課は、梅木容疑者らが配下の組員らと役割分担しながら、組織的に継続して複数の店から現金を脅し取っていたとみて調べている。

 逮捕容疑は、平成25年4月〜29年4月ごろ、銀座周辺の飲食店店長の男性ら3人に対し、「毎月5万円、盆に2万円、暮れに3万円持ってこい」などと脅し、計約340万円を脅し取ったとしている。

 捜査関係者によると、梅木容疑者らは21年以降、銀座の約40店から計約5千万円を脅し取っており、他にも被害に遭っている店があるとみられることから、被害総額は1億円を超える可能性もある。

●鷲見一雄のコメント
「警視庁組対4課が、銀座を縄張りとする山口組の2次団体「国粋会」に対する飲食店からのみかじめ料(用心棒代)に捜査のメスを入れた、ということだ。波紋を広げる捜査となる公算が大きい」


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