時事解説

2017年03月18日号

【三重県警】
窃盗事件の捜査情報を暴力団幹部に漏らした暴力団捜査担当刑事=見返りで金品の授受はなかったが、…


●毎日新聞
「毎日新聞」は17日、『<三重県警>2警官、情報漏えい…暴力団に捜査状況など』という見出しで次の記事を配信した。
三重県警は17日、窃盗事件の捜査情報を暴力団幹部に漏らしたとして、名張署地域課の男性巡査部長(45)を停職6カ月、熊野署地域課の男性巡査長(33)を停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。2人は地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで津地検に10日付で書類送検され、17日付で依願退職した。

 県警監察課によると、2人は2015年6月15日と26日、県北部を中心に相次いでいた暴力団関係者による高級自動車盗の捜査の進捗(しんちょく)状況や捜査場所などについて、共謀して私有携帯電話で指定暴力団・山口組系暴力団幹部に漏らしたとしている。同幹部は昨年10月、窃盗容疑で逮捕された。

 2人は13~14年、四日市南署刑事2課で暴力団捜査を担当し、上下関係にあった。漏えい当時、巡査長は同署刑事1課に、巡査部長は尾鷲署地域課に所属。自動車盗捜査の直接の担当ではなかったが、捜査情報を知りうる立場だった。

 漏えいは外部からの指摘で判明。2人はいずれも容疑を認め、「より良い情報を引き出そうとした」「これくらいは許されるだろうと思った」などと釈明したという。見返りで金品の授受はなかったとしている。

 県警は当時の四日市南署長ら6人も口頭厳重注意などの処分にした。西本茂人首席監察官は「再発防止と信頼回復に努めたい」と述べた。【山本萌】

●鷲見一雄のコメント
「見返りに金品の授受はなかったようだが、暴力団捜査を担当している刑事が、窃盗事件の捜査情報を暴力団幹部に漏らしたというのは由々しき問題だ。監察の重要性を痛感する」



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