ニュースとコメント

2017年06月14日号

【大阪地裁】
東大阪大学敬愛高校空手道部顧問のパワハラ認め賠償命令


●朝日新聞デジタル
「朝日新聞デジタル」は13日、「空手道部顧問のパワハラ認め77万円賠償命令 大阪地裁」という見出しで次の記事を配信した。
 東大阪大学敬愛高校(大阪府東大阪市)空手道部の元女子部員(21)が退部を強要されるなどパワハラを受けたとして、部の女性顧問と学校法人などに550万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が13日、大阪地裁であった。野田恵司裁判長は訴えを一部認め、顧問側に77万円の支払いを命じた。

 元部員は3年生だった2013年6月以降、顧問から「やる気がない」として全体練習への参加を禁じられ、退部も強要された。希望する近畿大へのスポーツ推薦も拒否され、精神的苦痛を受けたと訴えていた。現在、別の大学に進学している。

 判決は、顧問による練習参加の禁止や退部の強要を不法行為と認定。推薦を拒否したことは「裁量の範囲」としたが、推薦の意思がないのに明確に告げなかった点を問題視し、「元部員に期待を抱かせ、大きな失望感を与えた」と述べた。

 また、元部員と仲が良いとの理由で顧問から練習参加を禁止された別の元部員へも44万円を支払うよう命じた。

●産経新聞
「産経新聞」は13日、「空手名門高部活でパワハラ 連盟理事の女性顧問らに120万円賠償命令 大阪地裁」という見出しで次の記事を配信した。
 空手の強豪校として知られる東大阪大敬愛高(大阪府東大阪市)の空手道部の元女子部員2人が、女性顧問からパワハラを受けたとして、運営する学校法人「村上学園」(同)や顧問らを相手取り、計約710万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が13日、大阪地裁であった。野田恵司裁判長は、インターハイ予選直前に練習参加を禁止するなど「顧問の裁量を逸脱する行為があった」と認定、法人と連帯して計約120万円を支払うよう命じた。

 判決によると、同校空手道部は平成19年の高校選抜大会で全国制覇した名門。顧問はナショナルチームのコーチ経験もあり、現在も全日本空手道連盟理事を務めている山田ゆかり氏(56)。原告の元部員2人は23年に特待生として入部した。

 判決理由で野田裁判長は、顧問が元部員の態度を理由に練習参加を禁じたり、部の卒業生と飲酒している席に呼び出したりしたとして、指導面で「相当性を欠く」とした。

 また元部員を大学にスポーツ推薦する意思がなかったのに、そのことを告げなかったのは、元部員の母親から過去に「カス」と言われたことの報復だったと指摘。「進路について正確な情報を提供せず、無意味な期待を抱かせた」と批判した

●鷲見一雄のコメント
「朝日新聞デジタルと産経新聞の記事に1部食い違いがあるが、原告の訴えを裁判所が認めたことは間違いない。被告側の学校法人「村上学園」や東大阪大学敬愛高校空手道部顧問らの対応に注目したい」


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