ニュースとコメント

2017年03月17日号

【京都地裁】
詐欺罪に問われ懲役2年6月を求刑された本願寺派元幹部職員に無罪判決=「詐欺の故意を認定するには合理的な疑いが残る」


●京都新聞
「京都新聞」は16日、「本願寺派元幹部職員に無罪判決 京都地裁、架空出張で故意認めず」という見出しで次の記事を配信した。
 浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺)から、架空の出張費を請求してだまし取ったとして詐欺罪に問われた、元幹部職員(48)の判決が16日、京都地裁であった。坪井祐子裁判長は組織内での不正会計の慣行があった可能性を指摘し、「詐欺の故意を認定するには合理的な疑いが残る」として、無罪(求刑懲役2年6月)を言い渡した。
 起訴状によると、本願寺宗務首都圏センター(東京都)職員だった2010年4月14日~11年4月7日ごろ、同センターの会計担当者に架空出張を25回申請し、新幹線代など計約121万円をだまし取った、としていた。
 公判で、弁護側は出張には実体があり、「会計担当が横着な会計処理を続けた結果、元幹部職員の犯行に仕立て上げられた」と無罪を主張していた。
 坪井祐子裁判長は判決理由で、架空出張であることは認定し、会計担当者が「知りながら精算に応じていた疑いが濃い」と指摘。実体のない出張費は「小規模事業所では裏金として交際費などに充てられる慣行が時としてみられ、センターにもこのような慣行があったと考えれば会計担当者の行動を無理なく説明できる」と述べた。その上で、「被告のみならず会計担当者ら部下も協力していたという疑いが払拭(ふっしょく)できない」とし、故意とは認めなかった。
 判決後、元幹部職員は「無罪の結果だけ見るとありがたいが、(行為を認定した)内容は全く納得できるものではない」と話した。
 京都地検の矢本忠嗣次席検事は「判決内容を精査し、上級庁とも協議の上、適切に対応したい」とコメントした。

●鷲見一雄のコメント
「検察側の対応に注目したい」


戻る