コラム

2017年08月09日号

【鷲見一雄の憎まれ口】
国税庁長官、就任会見見送りに思う


●時事通信
「時事通信」は8日、《国税庁長官、就任会見見送り=異例の判断、「森友」追及懸念か》という見出しで次の記事を配信した。


 国税庁は8日、前財務省理財局長で、7月に同庁長官に着任した佐川宣寿氏の就任会見を実施しないと発表した。

 歴代長官が就任会見で抱負を述べるのは慣例で、会見を実施しないのは極めて異例。同庁は「諸般の事情を考慮した組織の判断」と説明するにとどめ、詳しい理由を明らかにしていない。

 佐川長官は先の国会で、学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地格安払い下げ問題を担当。学園側との交渉経緯などを国会で野党に追及された際、「記録は廃棄した」「確認は控える」との答弁を繰り返し、説明責任を果たしていないと批判を浴びた。

 同庁長官の着任会見は少なくとも最近十数年は行われており、佐川氏の長官就任以来、記者クラブも早期の会見実施を申し入れていた。国税関係者は「会見を開くことで、森友問題を再び追及されるリスクを懸念したのではないか」と話した。 

●毎日新聞
「毎日新聞」は8日、《<国税庁長官>就任会見開かず 森友追及「回避」批判も》という見出しで次の記事を配信した。


国税庁は8日、7月5日付で国税庁長官になった佐川宣寿(のぶひさ)氏(59)の就任記者会見をしない方針を決めたと発表した。佐川氏は学校法人「森友学園」への国有地売却問題を巡り、財務省理財局長として国会で事実確認を拒み続けたと野党から批判されていた。会見でこの問題を追及されることを回避する狙いがあるとみられるが、説明に消極的な姿勢に批判が高まる可能性がある。

 新長官が就任した場合、過去十数年間は着任から1カ月前後で就任会見に臨んできた。報道各社の担当記者で構成する「国税庁記者クラブ」は、国税庁に繰り返し早期の就任会見開催を要請してきた。

 国税庁は8日夕、記者クラブ側へ会見を開かない方針をメールで伝えた。同庁広報広聴室は「誰か一人の意見ではなく、組織として諸般の事情により最終判断した」としているが、判断の経過や「諸般の事情」に国有地売却問題が含まれるのかどうかなど、具体的理由は一切明らかにしていない。

 国税関係者からは「就任会見をいつ開こうが、国有地売却問題で佐川長官が追及される事態は変わらなかったはず。雲隠れしたことで批判が強まるのではないか」「会見を開かないことのメリットが思い浮かばない」と、対応を疑問視する声が上がっている。【松浦吉剛】

●朝日新聞デジタル
「朝日新聞デジタル」は8日、「森友問題答弁の佐川・国税庁長官 異例の就任会見なし」という見出しで次の記事を配信した。


 国税庁は8日、7月に就任した佐川宣寿(のぶひさ)長官の就任会見を開かないことを決め、記者クラブ側に伝えた。新長官の会見がないのは異例。佐川氏は長官に就く前の財務省理財局長時代、学校法人「森友学園」への国有地売却問題で国会答弁に何度も立ち、事実確認や記録提出を拒んで「真相解明を阻んでいる」などと批判を浴びていた。

 新長官は会見で抱負などを語るのが慣例。同庁広報によると少なくともここ十数年は就任から約2~3週間後に会見を開いていた。

 佐川氏は7月5日付で長官に就任。記者クラブ側が会見を申し入れていたが、「調整が長引いている」として日程が決まらないままだった。同庁は会見しない理由を「諸般の事情」と説明しているが、森友問題の質問が集中することを避けようとしたとみられる。

 同庁は8日、「伝統ある国税の職場で働くことを大変光栄に思う」などとする佐川長官の就任コメントを出した。

●読売新聞
「読売新聞」は8日、《佐川国税長官の就任会見「諸般の事情」で行わず》という見出しで次の記事を配信した。


 学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題を巡る国会答弁で野党から批判され、7月5日付で財務省理財局長から国税庁長官に就任した佐川宣寿(のぶひさ)氏について、同庁は8日、就任に伴う記者会見を行わないと発表した。

 公の場で報道機関の質問に答える唯一の機会である長官の就任会見が行われないのは極めて異例。

 同庁は「諸般の事情」としているが、庁内からは「森友問題に質問が集中するのを避けたいのだろう」との声が上がっている。

 同庁によると、長官の就任会見は、記録が確認できる十数年前から歴代の全長官が行い、今後の抱負や趣味、座右の銘などを記者が質問してきた。読売新聞などが加盟する国税庁記者クラブは、佐川長官の着任以降、速やかに就任会見を行うよう同庁に要請していた。

●産経ニュース
「産経ニュース」は8日、《佐川宣寿・新国税長官、就任会見開かず「森友」での混乱懸念か?》という見出しで次の記事を配信した。


 国税庁は8日、新しい長官に7月5日付で就任した前財務省理財局長の佐川宣寿氏(59)が慣例となっている就任会見を開かないと明らかにした。同庁は理由について「諸般の事情」としているが、大阪市の学校法人「森友学園」に国有地が売却された問題の担当局長として国会で追及された経緯があり、庁内からは質問が同問題に集中するなどの混乱を懸念したとの見方が出ている。

 長官は就任2~3週間後には会見し、課題や抱負を述べるのが従来の慣例。同庁によると、少なくとも最近十数年の新長官は全員が就任会見を開いてきた。

 佐川長官は会見に代わり「これまでの経験を生かして、国税当局に課された課題に取り組んでいきたい」などとするコメントを発表した。

●鷲見一雄の視点
 国税庁は最悪の選択をした、と思う。
●鷲見一雄の憎まれ口
 周知のように、籠池氏は自分の夢を実現するために総理夫人まで巻き込んで「あたかも昭恵氏が当事者であったか、のごときパフォーマンス」。前代未聞の国家秩序を乱す演出をした。

 それに対し、前財務省理財局長の佐川宣寿氏は森友学園に国有地を不当に安く売却したのではないという、国民の多くが納得できる説明をすべき立場にあったが、やらなかった。私は誠実義務に反する、と思う。

 大阪地検特捜部は佐川氏からも昭恵氏からも事情聴取する必要性を痛感する。


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