コラム

2017年07月14日号

【捜査をみる眼】
森友学園に対する国有地売却問題で弁護士ら約240人も大阪地検特捜部に告発


●時事通信
「時事通信」は13日、「近畿財務局職員らを背任容疑告発=森友学園、国有地払い下げで―弁護士ら」という見出しで次の記事を配信した。
 学校法人「森友学園」(大阪市)が国有地を格安で取得した問題で、関西や関東の弁護士や大学教授ら約240人が13日、国有地を売却した近畿財務局や大阪航空局の当時の局長や職員らを、国に損害を与えたなどとして、背任容疑と証拠隠滅容疑で大阪地検特捜部に告発した。

 学園は、2016年6月に小学校を設立するため、大阪府豊中市の国有地をごみ撤去費を除いた1億3400万円で取得した。告発状では「学園をめぐる核心は国有地が著しく低額で譲渡された疑惑であり、首相や夫人の昭恵氏の関与と財務省の背任容疑だ」と指摘。近畿財務局職員らは、国のために誠実に職務を遂行すべき任務に背き、学園の利益を図る目的で鑑定評価額9億5600万円の国有地を格安で売却。国に最大8億1900万円の損害を与えたとしている。

 また、近畿財務局が国有地取得に関する学園との交渉記録を廃棄したことは、証拠隠滅に当たるとしている。

 学園の国有地取得をめぐっては、豊中市議らも近畿財務局職員を背任容疑で告発している。 

●中日新聞
「中日新聞」は13日、「森友で弁護士ら約240人も告発 国有地売却問題」という見出しで次の記事を配信した。
 学校法人「森友学園」に小学校用地として国有地を不当に安い価格で売却し国に損害を与え、学園との交渉記録も廃棄したとして、全国の弁護士や研究者ら約240人が13日、当時の近畿財務局長らに対する背任と証拠隠滅容疑の告発状を大阪地検特捜部に提出した。

 特捜部は既に大阪府豊中市議らが出した同局担当者への背任容疑の告発を受理。だが6月に府の補助金詐取容疑などで学園の籠池泰典前理事長の自宅を家宅捜索する一方、同局へは強制捜査していない。

 告発した弁護士は「国民は特捜部に政治家や官僚の案件を捜査してほしいと期待している。不起訴にすれば検察審査会に申し立てる」と話した。

(共同)

●産経新聞
「産経新聞」は13日、「森友学園問題 財務局職員を背任罪で弁護士らが告発」という見出しで次の記事を配信した。
 大阪府豊中市の国有地を学校法人「森友学園」(大阪市)に格安で売却して国に損害を与え、学園側との交渉記録を廃棄したとして、弁護士や大学教員ら約240人が13日、背任と証拠隠滅の罪で、財務省近畿財務局の当時の幹部職員らに対する告発状を大阪地検に提出した。

 財務局は平成28年6月、鑑定価格の9億5600万円の国有地から地中に埋まったごみの撤去費など約8億円を差し引き、同学園の小学校建設用地として1億3400万円で売却した。

 告発状では「ごみが仮にあったとしても撤去費用を過大に積算した」と指摘。一時、小学校の名誉校長に就いていた安倍昭恵首相夫人の意向がうかがわれ、職員らに身分上の利益を図る目的があったとしている。

 また国が交渉記録を廃棄したことは「不正な譲渡を隠蔽する意図があった」と訴えている。

 この問題をめぐっては、地元市議らが出した背任罪の告発状を大阪地検特捜部がすでに受理している

●関西テレビ
「関西テレビ」は13日、「森友問題 財務省などの職員7人を弁護士団体が背任で告発」という見出しで次の記事を配信した。
 学校法人森友学園への国有地売却に関して、近畿財務局などの担当職員7人に背任などの疑いがあるとして、弁護士など約250人が大阪地検特捜部に告発状を提出しました。

大阪地検特捜部に告発状を提出したのは、森友学園をめぐる一連の問題の解決を求める弁護士205人と、大学の法学者など41人のグループです。

学校法人森友学園は、国有地を鑑定価格より約8億円安く取得していて、国側は、地中に埋まっていたゴミの撤去費を差し引いたためと説明しています。

しかしグループは、ゴミが埋まっていた根拠はなく、埋まっていても撤去費用は半額以下だとして、近畿財務局の局長など担当者7人を国有地を不当に安く売った背任などの疑いで告発しました。

特捜部は先月、森友学園の籠池前理事長が補助金を不正に受給した詐欺などの疑いで、系列の幼稚園などの捜索をすでに行っています。

【告発した阪口徳雄弁護士】
「籠池氏の詐欺罪だけで終わりそうだというので、そうあっては困る。非常に安く売ったその背景、事実を解明していただきたい」

グループは籠池氏だけでなく、国や政治家への捜査を求めていて、告発内容が事件にならなければ検察審査会に申し立てを行うということです。

●鷲見一雄の視点
 報道されている限り、阪口徳雄弁護士に弁護士205人と、大学の法学者など41人のグループの告発は正鵠を射ている、と感じる。

●鷲見一雄の憎まれ口
 大阪地検特捜部は「厳正公平、不偏不党」の伝統に基づき「公正で適切な捜査」をしてもらいたい。


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