コラム

2017年07月11日号

【捜査をみる眼】
大阪地検特捜部、補助金適正化法違反容疑と詐欺容疑で籠池前理事長を立件へ


●中日新聞
「中日新聞」は11日、「籠池前理事長を立件へ、大阪地検 森友、国と府の補助金不正疑い」という見出しで次の記事を配信した。
 大阪市の学校法人「森友学園」が国と大阪府の補助金を不正受給したなどとされる事件で、大阪地検特捜部が補助金適正化法違反容疑と詐欺容疑で籠池泰典前理事長(64)を立件する方針を固めたことが10日、関係者への取材で分かった。近く本人や妻諄子氏を事情聴取し、不正の認識があったかどうか確認する。

 森友学園を巡っては、小学校用地となった国有地が8億円余り値引きされた問題が2月に発覚。特捜部は補助金問題とは別に、財務省近畿財務局担当者への背任容疑の告発も受理し経緯を捜査しているが、立件の見通しは立っていない。

(共同)

●朝日新聞デジタル
「朝日新聞デジタル」は11日、「籠池氏、認可手続きで恨み節 昭恵氏との親密ぶりも強調」という見出しで次の記事を配信した。
 森友学園が建設を目指していた小学校の認可について、大阪府私学審議会は2015年1月、条件付きで「認可適当」を答申。この後、籠池氏は国有地購入などの手続きを進めた。「認可適当というのがなければ国有地の契約もしなかったし、業者との契約もなかった……」と訴えた。

【写真】参考人招致を終え、大阪府庁を出る森友学園の籠池泰典前理事長=10日午後、大阪市中央区、井手さゆり撮影

 だが、今年2月には、小学校の敷地となる国有地の売却をめぐる値引き問題や、金額の異なる3通の契約書があった問題などが発覚。3月10日、籠池氏は認可申請を取り下げた。

 こうした経緯について府への恨み節が続いた。「(府の)私学課は3月6、7日までは、一生懸命この案件を私学審議会で通しますという方向だった」。職員の実名を挙げ、「『通す予定にしている』とおっしゃっていた」。

 一方、籠池氏は、安倍晋三首相の妻昭恵氏との「親密さ」を強調。当初、準備していた小学校の名前を「安倍晋三記念小学校」としたことについて、「昭恵夫人の方から『ぜひどうぞ』と。総理も『ぜひ』とおっしゃっていると聞いており、そのようにさせていただいた」と主張した。

●毎日新聞
「毎日新聞」は10日、「<森友学園>遠い疑惑解明 大阪府議会、籠池氏招致」という見出しで次の記事を配信した。
「同じことを何回も言わせないでほしい」。森友学園の籠池泰典前理事長は10日の大阪府議会の参考人招致で、疑惑を追及する府議の質問を何度も遮った。議場には時折失笑が漏れたほか、「司法の場に委ねるべきだ」などと腰が引け、大局が見えない細かな質問も続発。質疑は約2時間20分にわたったが、疑惑解明を前進させる新事実を引き出せないまま終わった。

 質問は大阪維新の会、自民党、公明党の順に持ち時間は各約15分。本会議場の傍聴席には約100人が詰めかけ、関心の高さがうかがえた。

 ただ、招致自体が「政争の具」の色合いが濃く、開催前には各会派から「聞くことがない」との声が漏れるなど追及ムードは低調だった。籠池氏が「刑事訴追の恐れがある。答えられない」と繰り返し、「府議会で追及するのは時間の無駄。司法の場に委ねるべきだ」と質問を放棄する場面も見られた。

 黒のスーツに紫色のストライプのネクタイで登壇した籠池氏は、終始落ち着いた様子で冒頭発言で「疑念を生じさせ、府民や保護者におわび申し上げる」と謝罪。質疑に移ると、傍らの弁護士に内容を確認する場面はあったが「(教育内容は)改正後の教育基本法の内容を『忖度(そんたく)』した」「3月の私学課の(立ち入り)調査後の会見で『印象操作』した」など聞き慣れたフレーズで返す余裕も見せた。

 終了後、維新の中司宏府議団政調会長は「特に新たな事実はなかった。まずは司法の妨げにならない対応をしなければならない」。自民の花谷充愉(みつよし)府議団幹事長は「疑問が増えた。整合性がとれるまで実態を把握したい」と述べ、今後も府議会で追及を続ける方針を明らかにした。【藤顕一郎、念佛明奈】

●中日新聞
「中日新聞」は10日、《籠池氏、府認可で「全て動いた」 参考人質疑、補助金不正は答えず》という見出しで次の記事を配信した。
 学校法人「森友学園」(大阪市淀川区)の籠池泰典前理事長は10日、大阪府議会本会議で開かれた参考人質疑に出席した。評価額から8億円余りを差し引いて国有地の払い下げを受け、小学校開設を目指した過程を振り返り「(府の)認可適当があったので全てが動きだした」と述べた。運営する幼稚園の補助金不正疑惑については「刑事問題になっている」などとして答えなかった。

 籠池氏は小学校設置の認可に関し府幹部から「頑張らせていただきます」との発言があったと紹介、担当職員らの名前も複数挙げ「親切丁寧に対応してくれた」などと、府側が前向きに動いてくれたと指摘した。

(共同)

●鷲見一雄の視点
 このところ、国の秩序が崩壊傾向にある。誰の言うことを信じたら良いのか解説しにくい状況にある、という意味だ。

●鷲見一雄の憎まれ口
 大阪地検特捜部にいい機会だから、「法秩序とは何か」を明確に示して貰いたい、と思う。


戻る