コラム

2017年04月18日号

【裁判をみる眼】
千葉大集団強姦事件、医学部生・山田兼輔被告(23)に懲役3年の実刑判決


●朝日新聞デジタル
「朝日新聞デジタル」は17日、「千葉大集団強姦事件、医学部生に懲役3年の実刑判決」という見出しで次の記事を配信した。
千葉大学医学部5年の男子学生3人が、酒に酔った女性に性的な暴行を加えたとされる事件で、集団強姦(ごうかん)の罪に問われた山田兼輔被告(23)に対し、千葉地裁は17日、懲役3年(求刑懲役5年)の実刑判決を言い渡した。吉村典晃裁判長(楡井英夫裁判長代読)は「女性の人格を無視するような態度が顕著で、酌むべき事情はない」などと批判した。山田被告側は即日控訴した。

 一連の事件で実刑判決が言い渡されるのは初めて。

 判決によると、山田被告は昨年9月20日夜~21日未明、吉元将也被告(23)=集団強姦罪で公判中=と共謀し、千葉市内の飲食店で、酒に酔って抵抗できない状態の20代の女性に性的な暴行を加えた。

 一連の事件では、同じ女性に対して自宅で性的な暴行を加えたとして、準強姦罪に問われた男子学生(23)に懲役3年執行猶予5年の判決が言い渡されたほか、山田、吉元両被告と共謀し、同じ女性にわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ罪に問われた医師の男(30)に懲役2年執行猶予3年の判決が言い渡され、それぞれ確定している。

●千葉日報オンライン
「千葉日報オンライン」は17日、『<千葉大集団乱暴>山田被告に懲役3年の実刑判決 地裁「被害者の人格無視」』という見出しで次の記事を配信した。
 千葉大医学部生の男らが飲み会で酔った女性を乱暴したとされる事件で、集団強姦(ごうかん)罪に問われた、同学部5年、山田兼輔被告(23)=千葉市中央区=に対し、千葉地裁は17日、懲役3年(求刑・同5年)の実刑判決を言い渡した。弁護側は「犯行は共同で行ったとはいえ単独に近い」などとして減刑の上、執行猶予付き判決を求めていたが、吉村典晃裁判長(楡井英夫裁判長代読)は「被害者の人格を無視する態度が顕著だが、計画性はなく、その場の状況に流された」とした。

 一連の事件で千葉地裁は3月30日、同大医学部5年、増田峰登元被告(23)に準強姦罪で懲役3年、執行猶予5年、千葉大病院の元研修医、藤坂悠司元被告(30)=懲戒解雇=に準強制わいせつ罪で懲役2年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡している。集団強姦罪に問われた同学部5年、吉元将也被告(23)が公判中。

 判決によると、吉元、山田両被告は20代女性が酒を飲み酩酊(めいてい)状態だったことに乗じ、共同で乱暴しようと考え、昨年9月20日午後10時ごろから翌21日午前0時半ごろまでの間、千葉市内の飲食店内で吉元被告が女性を乱暴し、引き続き山田被告が乱暴した。

 飲食店の女子トイレで、吉元被告が先に被害女性に乱暴し、その後山田被告が乱暴したとされ、これまでの公判で山田被告は、自身の行為について認めた上で、先に犯行に及んだ吉元被告の分まで責任は負わないと主張していた。

●鷲見一雄の視点
 準強姦罪で懲役3年、執行猶予5年が確定の千葉大医学部5年、増田峰登元被告(23)、準強制わいせつ罪で懲役2年、執行猶予3年の千葉大病院の元研修医、藤坂悠司元被告(30)=懲戒解雇=以上に、集団強姦罪に問われ公判中の同学部5年、吉元将也被告(23)とともに山田兼輔被告(23)の刑事責任は重い。

●鷲見一雄の憎まれ口
 飲食店のトイレで、酒に酔って抵抗できない20代の知人女性に乱暴したのは鬼畜行為。仮に「計画性はなく、その場の状況に流された」としても、「被告の性格の弱さの証明に過ぎず、酌量すべき情状とは裁判官が認めないのが正当な判断だ」と思う。

 吉村典晃裁判長の山田被告に対する懲役3年(求刑懲役5年)の判決は妥当だ。


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